こんにちは!
D.N.Effectsの長山です。
今回は「自作エフェクターを実際に販売する方法」について見ていきましょう。
自作エフェクターを作れるようになると自分で使うのも良いですが、誰かに販売するのも1つの手です。
自分が製作したエフェクターを誰かに使ってもらうことはやりがいにも繋がります。
実際に私も最初に販売したエフェクターを手にした人から感想を頂けた時はめちゃくちゃ嬉しかったです笑
そこから自作エフェクターを作りは販売をしてを繰り返して今に至ります。
でも、どのように販売すればいいのか?って最初は分からないですよね。
なので、今回は実際にハンドメイドエフェクターを販売する方法について見ていきます。
エフェクターに限らず他のハンドメイド品の販売にも使えるので、是非ご参考にして下さい!
エフェクターを販売する方法を決める
まずはエフェクターを販売する方法を決めましょう。
方法は2つあります。
ネットで販売するか直接取引で販売をするかです。
その他楽器店での販売もありますが、ある程度知名度が無いと難しいので最初はネットか直接販売をするようにしましょう!
エフェクターをネットで販売する方法1
国内だと一番出品台数が多いのがヤフオクもしくはメルカリです。
海外向けだとReverb.comやEbayという選択肢がありますが、少し難易度が高いので今回は省略します。
私も最初のネット販売がヤフオクでした。
ヤフオクやメルカリは今でもD.N.Effects BOSSモデファイシリーズの販売で使っています。笑
現在、多数のブランド(無名のブランドも含め)が大手のオークション・フリマサイトで販売が行われています。
一部、価格崩壊も起こっているぐらい出品台数が非常に多いです。
売れているブランドも多くあり、初心者にもおススメです。
出品の仕方も非常に簡単でサイトに登録して写真撮影をして商品説明を考えるぐらいです。
商品説明はしっかり書かないと全然売れないので、ここがちょっと難しいぐらいです。
個人売買ですので、ある程度評価がつくまでは売れにくいですがある程度評価がつけば少しずつ売れていきますし、それがSNS等で紹介されればブランドの知名度も上がります。
D.N.Effectsの製品をお取り扱い頂いている石橋楽器新宿店 様もメルカリでの出品を見て
「店頭に置かないか?」
とお声がけを頂きました。
ヤフオクやメルカリは様々な人が見ているため、こういったきっかけにもなるのでオススメです!
エフェクターをネットで販売する方法2
次に公式サイトを作りそこで商品の販売を行うことです。
D.N.Effectsも2年前にサイトを作り、今でもネット販売を行っています。
サイト販売のメリットは手数料が一切かからないので、利益率が良い事です。
ヤフオクにしろメルカリにしろ販売手数料が発生します。
自身のサイトだとそういった手数料が全く発生しません。
そして独自のサービスを展開することが可能で、D.N.Effectsだと「エフェクターのレンタルサービス」を公式サイトより展開しています。
しかし、2つほど難点があります。
まず、サイトを1から構成するのが非常に難しいです。
今ではBaseなどの簡単にサイトが作れるサイトもあるので、それを使用すれば比較的簡単に作れるかもしれませんが、色々カスタマイズしたければWordPressを導入して1からサイトを構築するべきです。
D.N.Effectsのサイトも制作に半年かかりました。笑
正直始めてエフェクターを作るより難しかったです。笑
そして、作ってもアクセスが無いとそもそも見られないので売る事が出来ません。
D.N.Effectsも今も尚、公式サイトからの購入は少ないです…
しかし、サイトを大きくすれば購入者も増えると思うのでまずはサイトを見てもらうために色々な工夫が必要です。
エフェクターを直接販売する方法
これは文字通りです。
知人やバンド仲間に「俺、エフェクター作れるねん!( ・´ー・`)ドヤ!」っと言えば、割とこれ作ってあれ作ってと依頼が来ます。
自分でネットやサイトで販売する場合は自分が作れるエフェクターしか販売しないと思いますが、直接オーダーはイレギュラーな機種も依頼されるので、勉強にもなります。
無茶なオーダーも中にはあると思いますが、それを作れた時の達成感は半端ないです笑
そして知人やバンド仲間だとフィードバックをもらいやすいので今後の改善にも繋がります。
直接使ってくれている所も見れるので、やりがいもあります。
エフェクターを作れるようになったら周りに自慢するのが販売のコツです。笑
では次にクローンエフェクターの販売は行っても大丈夫なのか?
という点について見ていきましょう!
クローンエフェクターを販売することは大丈夫なのか?
クローンエフェクターとは既存のエフェクターのコピーモデルです。
高額で売られているオリジナルを安く作って販売するのが一般的です。
今現在ヤフオクやメルカリで販売されているエフェクターは殆どがクローンモデルですし、有名なブランドでもクローンモデルを販売している所もあります。
ここは結構グレーゾーンでもあるのですが、「○○のコピーモデル」と商品説明につけるのはあまり好ましくありません。
まあ、私も実際に昔はそうやって販売していました…
○○←この部分に大手メーカーや有名なブランド名を入れるとアクセスが伸びる上にオリジナルが高すぎて買えない人はクローンモデルを買います。
Klon Centerなんてその代表例です。
何台クローンペダルがあるか分からないぐらい似たエフェクターが沢山あります。笑
エフェクター自体、そもそも回路が似たり寄ったりのものが多く完全にオリジナルというのは中々難しいです。
D.N.Effectsの製品も全て元回路はありますが一部回路構成の変更(モデファイ)、基板パターン図を一から製作、外観もオリジナルとなっています。
ここは個人レベルの判断になるので何とも言えませんが、ネットに落ちているパターン図をそのままそっくり作り、格安で販売するのは程々にしておいた方が良いです。
販売するなら基板の作成方法を学び、モデファイをしてオリジナルと言える商品で販売するのが良いです!
売る事を目的としながらも本質を忘れてはいけない
エフェクターを本格的に販売を始めて3年程ですが、やはり物を売る難しさを痛感しています。
実際にハンドメイドブランドも日本だけでもかなりの数があり、それだけエフェクターもあります。
売れなくて悩むこともあります。
「どうすれば売れるのか?」を考えることも大事ですがやはり本質は「自分にしか出せない味や個性がある商品を生み出すこと」だと思います。
D.N.Effectsはまだまだ無名のブランドなので、あまり偉そうなことは言えませんが売れない時期は売る事だけを目的にしてしまいそうな時があります。
しかし、そうなると商品・物の価値を下げてしまうので、本質は忘れずやることが大事です。
エフェクター自体も先ほど紹介をしたヤフオクやメルカリのユーザーの増加により、多くの人が簡単に物を販売出来るようになりました。
そうすると必然的に価格競争が起きます。
どんどん物の価値(お金)が低くなっていく中で、どう自分のブランドの価値(本質)を高めていくかを常に考えながら活動をしています。
量産型ではなく、自分のブランドにしか出せない味や個性を出していくことがこれから重要なのではないかと考えています。
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