自作エフェクターの音が鳴らない時の改善方法【誰でも失敗はある】

エフェクターについて

こんにちは!

D.N.Effectsの長山です。

 

自作エフェクターをいざ作り始めて大体の人がぶち当たるのは音が鳴らない・音が変などのトラブルです。

私自身も今まで多くのエフェクターを作ってきましたが、音が鳴らなかったり・エフェクト音が変になったり・ノイズしか出なかったりなど数多くの失敗をしてきました。

今ある製品は完成されてあるものなので、そのようなトラブルになることは少ないですが未だに試作品などでそのような失敗はあります笑

 

今回はそんな失敗を例に「自作エフェクターの音が鳴らない時の改善方法」をご紹介していきます!

【D.N.Effects 製品ページ】

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自作エフェクターによくある失敗

では、まず自作をしていてよく当たる失敗について書いていきます!

 

トラブルは多岐に渡るので、全てご紹介出来る訳では無いですが私自身が失敗した内容を元に書いていきます。

後半でその改善方法を書いていきます。

バイパス音しか鳴らない

バイパス音しか鳴らないとはエフェクトスイッチをOFFの状態では音が鳴って、ONにすると音が鳴らない状態です。

クリーンで試すとよく分かりますが、OFFでクリーンが鳴ってONにして何も鳴らないとなるとエフェクトの信号が来ていない状態になります。

LEDのみ点灯する場合などもあります。

 

このトラブルは恐らく一番多いと思います。

電源が入らない

これは上の状態と似ていますが、電源が入らずに音が鳴らない状態です。

LEDも点灯しなかったり、テスターで電圧を図ると全く電気が来てなかったりした場合は電源が入っていない状態となります。

 

その他少しだけ電気が来ている場合などもあり、これも電源が入っていないと同様の状態となります。

エフェクト音がブチブチなったりなどしっかりかからない

エフェクト音は一応鳴るが、正常にかかっていない状態になることもあります。

ノブを捻ると

・ブチブチと変な音が鳴る
・ボリュームが異常に小さい
・トーンが反応しない
・歪まない

など症状は様々です。

 

信号はアンプに届いているが回路のどこかに不具合があり、エフェクターとして正常に使えない状態です。

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音が鳴ったり鳴らなかったりする

エフェクト音はしっかりかかるが、ケースを閉じたり基板を触ったりすると音が途切れたりする症状があります。

特定の位置を抑えると音が鳴ったりする場合もあります。

 

ケースを閉じて上手くなっていれば良いですが、この状態では不安定で安心して使うことが出来ますせん。

ひたすらノイズしか鳴らない

3つ目でご紹介した例と似ていますが、エフェクトをONにするとノイズが鳴り正常に音が鳴らないことがあります。

ノイズの種類は様々で、通常入るノイズのような「サーー」という音や大きなノイズで「ビーーー」と鳴ることもあります。

 

スイッチをONにして大きなノイズが鳴りビックリした経験がある人もいるのでは無いでしょうか笑

これも回路内の不具合で、どこかにミスがあります。

 

ザっと紹介するとこんな感じでしょうか。

他にも症状はあるとは思いますがよく経験した失敗を出すとこの5つぐらいとなります。

 

では次に改善方法について書いていきます。

自作エフェクターの音が鳴らない時の改善方法

では上で書いた順番に改善方法を書いていこうと思います。

バイパス音しか鳴らない時の改善方法

バイパス音しか鳴らないという事はエフェクターの回路に何らかの問題があるということになります。

電源が入らないのも同等の症状になるので一緒に解説します。

 

まず、3PDTの配線ジャックの配線をもう一度しっかり見直して下さい。

あと、自作している場合はケースを反対にして確認することが多いので、意外とインプットとアウトプットの差し間違いもあります。

基板の配線も入念に見直して、ハンドワイヤードの場合は隣どおしで半田や線材が接触していなかも確認しましょう!

 

基本的なことを見直し鳴らない場合はテスターでオペアンプトランジスタの電圧を図っていきましょう。

ここで9Vの電圧が来る所に電圧が来ていなかったり、低い値の電圧が来ていた場合は電源周りの異常が考えられます。

この時オペアンプやトランジスタの向きは正しいかもしっかり確認しましょう。

 

あと、GNDラインはしっかりしてるか、DCジャックの配線は間違っていないかも確認して下さい。

GNDを取れていないと電気は流れません。

ここはまず確認して欲しい所です。

 

もし、これでも分からない場合は少し強引ですが信号がどこまで来ているかを確認しましょう。

確認の仕方はまず下記画像のようにワイヤーに0.1uF前後のコンデンサーを付けてエフェクトのアウト部分(3pdtのアウト)にコンデンサーの余っている足を半田して下さい。

コンデンサーを挟む理由は何故だか忘れましたが…笑(かなり昔に見た方法なので…)

このような簡単なもので確認が出来ます。

 

そして基板に当てる側を基板のインプットから順番に部品に当てていき、音が順番に出るかを確認して下さい。

*くれぐれもショートなどには気をつけて下さい。あと途中大きい音が出る可能性もあるのでアンプのボリュームは小さめでした方が良いです。

音が途切れている箇所が判明すればその周辺の回路が怪しいことになります。

これで確認すれば範囲をかなり限定出来るので、多少強引ではありますがおススメです!

エフェクトがONの時に変な音が鳴る

エフェクトがONの時に変な音が鳴ったり、歪みエフェクターであれば上手く歪まなかったりした場合は部品の付け間違いもしくは基板のショートバイアスがしっかり取れていないことが考えられます。

 

部品の付け間違いや基板のショートは作った基板や配線を何度も見直して、間違いがないかを確認していきましょう。

バイアスに関してはオペアンプのバイアスがかかる部分にしっかり指定の電圧が来ているかを確認して下さい。

9V駆動であればバイアスが4.5Vとなります。

多少前後したり、バイアスをわざとずらしていることもあるのでそこは回路構成を見て判断しましょう!

バイアスがおかしいと音が変になるので、原因を探り改善をしましょう!

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音が鳴ったり鳴らなかったりする

ケースの裏蓋を閉めた時や基板を動かすと音が鳴ったり鳴らなかったりした場合はどこかでショートしている可能性があります。

ケースやポットの金属部分に信号ラインが触れていたりすると音は鳴りません。

 

半田不良によってもこのような症状が出るので、確認するのは

・半田不良が無いか
・信号ラインがケースや他の金属部分に干渉していないか

を見直して下さい。

ノイズが発生する

ノイズに関しては通常発生しうるノイズであれば問題はありません。

しかし、大きなノイズが発生したりする場合は基板に問題がある可能性が高いです。

基板のパターンによってもノイズが発生する場合もあります。

 

かなり大きなノイズであれば配線違いや稀にオペアンプが初期不良で故障していた場合もなります。

なので、IC系の部品を一度差し替えて様子を見てそれでもノイズが発生する場合は基板を入念に見直しましょう。

 

特にハンドワイヤードで構成された基板などは配線ミスが多くなりやすいので、回路図やパターン図をしっかり何度も見直すことが重要です!

まとめ

自作エフェクターを作り始めた頃は失敗の連続です。

何回か作っていく内にミスは少なくなってきます。

エフェクター作り始めたきっかけと自作のメリットについて
自作エフェクターのメリットとはどのようなものでしょうか?「安く作れる」、「モデファイ出来る」など色々なメリットがあります。今回はエフェクターを製作し始めて4年の経験を元に「エフェクター作り始めたきっかけと自作のメリット」をこれから作り始めようと思っている人の向けて書いていきます。

 

こういった壁を乗り越えてしっかり音が鳴ると達成感が半端ないです笑

諦めず思考錯誤しながら”モノづくり”の楽しさを実感しましょう!

 

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