エフェクター作り始めたきっかけと自作のメリットについて

自作エフェクター

D.N.Effects ビルダーの長山です。

僕自身、エフェクターを作り始めて早4年となります。

大学在学中に自作エフェクターを作り始め、その魅力に取りつかれ今もエフェクターを作り続けています。

 

今となっては楽器店様にもお取り扱い頂いております。

作り始めた頃は楽器店に置いてもらうなんて想像も出来なかったです笑

 

今回は「エフェクター作り始めたきっかけと自作のメリット」をこれから作り始めようと思っている人の向けて書いていこうと思います!

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自作エフェクターを作り始めたきっかけ

自作エフェクターを作り始めたきっかけは2つあります。

・ものづくりが元々好きだったので興味があった
・高価なエフェクターが安く作れる

です。

 

そもそも電子工作には興味があったので、自作エフェクターにも少し興味がありました。

大学在学中はお金も無く、高価なエフェクターは中々買えません。

「じゃあ、作ってみよう!」

と思ったのが大学4年生の春でした。

 

すぐ部品や工具を買い集め、自作エフェクターの作り方をネットで鬼検索しました。

ある程度知識を得てから始めましたが、正直簡単に出来るであろうと思っていたのでとりあえず一番その時欲しかったFuzz Factoryを自作することにしました。

自作エフェクターは想像以上に難しかった…

Fuzz Factoryの回路図とパターン図をネットからダウンロードし、部品も買い集め作り始めました。

どの部品がどういうものなのかが全く分からなかったので、パターン図を見たまんまで部品をどんどんガッチャンコしていきました。

配線もちゃんとそれ通りにしていき、3日程で見た目だけ一丁前なFuzz Factoryが出来上がりました。

 

電源を繋ぎ、シールドを繋ぎ、アンプを付けてギターをかき鳴らすと

「しーーーーーーん……」

バイパス音すら鳴りませんでした笑

ちゃんと配線図通りに配線したはずなのになんでーーーーーー??????

と1日中言っていたのを覚えています…

その後3pdtの配線をやり直すと無事バイパス音は鳴るようになりました。

 

そして、エフェクトをオンにする時が来ました。

自作Fuzz Factoryのスイッチをオンにすると

「ピッ…ピッ…ピップーーーーサーーーー」

………??

ファズとは…………?

 

機械音だけが虚しくなっていました笑

 

エフェクト音も見事にならず、その後配線と色々にらめっこしつつ2週間程が経ち結局、初自作エフェクターのFuzz Factoryは諦めました…

その後、なぜかもっと難しい同じくZ.VexのSeek Wahを自作し1ヵ月の時間がかかりましたが、奇跡的に完成しました。

動画は初めて完成した自作Seek Wahです。

 

完成した時の喜びは今でも覚えています。

このエフェクターをきっかけに自作の日々が始まりました。

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自作エフェクターを作るなら簡単なやつから作った方がいい

自作エフェクターを作るなら間違えなく、簡単なオーバードライブまたはブースターなどから作り始めた方がいいです。

難しいやつから挑戦すると失敗しますし、時間もかかります。

 

Fuzz Factoryは比較的単純ですが、PtoP配線(部品同士を直接配線する方法)で挑戦したのが失敗の原因だったかもしれません。

結局その時は原因が分からないままでした…

 

オーバードライブが自作の基本形と言ってもいいと思うので、初心者は回路が単純なエフェクターから自作しましょう!

できれば本などに載っている回路図の方が良くて、ネットの回路図は稀に間違っていることもあります。

 

なので

自作の本を買う→手順通りに簡単なエフェクターから作る

のが最も早く自作を成功させる方法です。

自作エフェクターのメリット

では自作エフェクターのメリットについて紹介していきましょう!

自作エフェクターのメリット1:圧倒的な安さ

最初に始める時は半田ごてや半田、半田吸い取り線、ニッパー、レンチなど初期投資は少し入りますが、そこまで良いものにこだわらなければ数千円で買い揃えれます。

部品代はよっぽど点数が多いエフェクターでなければどれを作っても5,000円以内には収まるでしょう。

 

もちろんケースに塗装をしたりステッカーを貼ったりこだわって作ればもう少しお金はかかりますが、とりあえず作るだけであれば初期投資も含め1万円程ではないでしょうか。

工具などは使いまわしが出来るので、2台目以降は部品代だけで作ることが可能です。

自作エフェクターのメリット2:自分なりのアレンジが出来る

これも結構大きなメリットです。

ある程度慣れて回路図が読めるようになれば、どの部品を弄れば音が変わるのかが分かってきます。

・もう少しローがほしい
・歪みを増やしたい
・追加でトレブルをノブで弄れるようにしたい

など

 

いわゆるモデファイというやつですね。

自分オリジナルのカスタマイズが出来るのも自作のメリットです。

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自作エフェクターのメリット3:バンド仲間から製作依頼がある

自作エフェクターをある程度作れるようになり、周りにそれが知られるとバンド仲間から製作依頼が来る時があります。

僕はこれがあった時が一番嬉しかったです笑

 

製作を受けれるようになると小銭を稼ぐことも可能ですし、何といっても自分が作ったエフェクターが使用されている瞬間が一番嬉しいです!

安く作れるのもメリットですが、僕はこれが一番自作をして嬉しい事だと思います!

自作エフェクターは個性

自作エフェクターを作る時は既存のエフェクターをコピーして作ることになりますが、それ通りに作ってもやはりオリジナル製品とは若干音が違ってきます。

使用部品や配線方法、パターン図の差などから差異が生まれるのは当然です。

 

自らの手で部品を半田し、配線をしていくエフェクターは作り手の個性がめっちゃ分かるほどでは無いですが、音に乗ってきます。

オリジナル製品の音が好きであれば、正直そっちを買う方がいいかもしれません笑

 

「自分の手で作ってそれを使いたい」

「オリジナルが高価なので買えない。でも少し音が違ってもいいからこのエフェクターが欲しい」

という方は自作に挑戦してみるのもいいかもしれません。

作ってみると今まで知らなかったエフェクターの面白さに気づくので、知識も増えます。

 

でも、自作の泥沼にハマるとギターを弾かなくなりますので、ギターの腕を落としたくない人は程々に始めて下さいね笑

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