ハンダの種類や付け方でエフェクターの音は変わるのか?【これ本当?】

エフェクターについて

こんにちは!

D.N.Effectsの長山です。

 

エフェクターを製作する時に必ず使用するのがハンダです。

ハンダといっても様々な種類があります。

 

巷では「ハンダの種類や付け方で音が変わる」と言われていますが、実際の所どうなのでしょうか?

色んなエフェクターを作り様々なハンダを使ってきた経験を元に「ハンダの種類と付け方で音が変わるのかどうか?」を個人的な主観で書いていこうと思います!

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エフェクターに使われるハンダの種類

エフェクターの使われるハンダには大きくわけて2種類あります。

共晶ハンダ(有鉛ハンダ)

これは最も一般的なハンダです。

 

がハンダ内に含まれており、融点(180℃~200℃)が比較的低いです。

共晶ハンダはSn(スズ)60%前後とPb(鉛)40%前後の合金で主に構成されています。

 

この共晶ハンダは信頼性が高く、ロケットや車の電子機器の半田付けにも使用されています。

恐らく、エフェクターを製作する方で最も使用されているのがこのハンダでしょう。

温度が低く扱いやすく、信頼性も高いのが利点です。

鉛フリー半田(無鉛ハンダ)

一方、鉛フリー半田は字のごとく鉛を含んでいないハンダです。

 

鉛フリー半田はSn(スズ)に他の金属が加えられた合金で構成されています。

中でも一般的なのが、Sn(スズ)-Ag(銀)-Cu(銅)で構成されたハンダです。

融点は220℃前後となり、有鉛ハンダと比べて高くなります。

 

ブティック系のエフェクターに使用されることもある、銀入りハンダもこの部類に含まれます。

鉛フリー半田も信頼性が高いため、信頼性が求められる製品に使用されています。

溶け始める温度が高いため、有鉛ハンダより扱いにくにですが人体に悪影響がある鉛を含んでいないため、この鉛フリーのハンダは今現在、一般的になりつつあります。

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ハンダの種類が変わるだけでエフェクターの音は変わるのか?

では本題にいきましょう!

 

エフェクターに使用されるハンダの種類は大きく分けて上記の2種類です、各メーカーによって合金の配合率が変わったりもするので、それが音に影響すると言われています。

中でも銀入りハンダは導電率が上がる為、音に影響すると言われています。

さらに、各合金に含まれる不純物を減らしたハンダや純銀を使ったハイスペック半田も存在します。

 

もちろん専用の機械で測定すれば、各ハンダによって伝導率は変わってくるとは思います。

しかし、エフェクターに使った時に「各ハンダで音が変わるのか?」と言われた時に判別するのはほぼ不可能でしょう。

 

機械で測定すれば僅かに違うでしょうが、計測方法も定めることは難しいです。

仮に色んなハンダで音が変わるのかを毎回同じ弾き方でテストしても、やはり僅かな誤差が生まれるのでそれがハンダによるのもなのか、弾き方やテスト環境によるものなのかは定かではありません。

私も様々なハンダを使用しエフェクターを作りましたが、ハンダの種類による音の変化は分かりませんでした。

 

どちらかというと自分の製作環境に合った扱いやすいハンダを使用する方が良いです。
(これは次の付け方で音が変わるのか?でご紹介します。)

勿論、銀入りやハイスペックのハンダを使って「○○のハンダを使用して製作!」と商品説明を書けば、文面上は音が良い風には見えるでしょうが、ハンダが影響しているのは微々たるものです。

伝導率は違うので、嘘ではありませんが耳で聞きとれるものでは無いです。

ハンダ付けの仕方でエフェクターの音は変わるのか?

ハンダ付けの仕方では音は変わります。

とは言ってもハンダの仕方が正確に行われていれば音への影響に問題はありません。

ハンダ付けの仕方が悪いと確実に音への影響はあります。

 

一般的に言われるダメなハンダ付けは

・目玉ハンダ(銅箔部分にしかハンダが乗っておらず部品の足にしっかりハンダが乗っていない)
・いもハンダ(部品の足にハンダが乗り、銅箔にハンダが付いていない)

この2種類です。

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勿論、上記の半田付けをしても電気が導通すれば音はなりますが、本来出るはずのピークの音は出せません。

あと、故障の確率が非常に上がり使用している時にハンダが銅箔から剥離したりすると音が鳴らなくなることもあります。

なので、ハンダは綺麗な富士山型にして盛り過ぎず適量を銅箔に流し込むことでベストなパフォーマンスを出すことが出来ます。

 

ハンダの付け方の違いに限っては音に違いが出ます。

ハンダの種類によってハンダ付けのやりやすさが違うので、先ほど自分に合ったハンダを選んだ方が良いとい言ったのはこれが理由です。

ちなみにD.N.Effectsの製品では「HAKKO HEXSOL FS402-02」という有鉛ハンダを使用しています。

 

エフェクターの音の良し悪しはハンダの種類では決まりませんが、ハンダの付け方では変わります。

なので、エフェクターを作る時はハンダ付けのしやすいハンダを見つけて使用すると良いです。

 

有鉛ハンダは融点が低いので、初心者にも扱いやすいです!

あと、ハンダごての種類によってもやりやすさが変わります。

ハンダ1つにとっても非常に奥が深いので、是非色々試してみて下さい!

【D.N.Effects 製品ページ】

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